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【特集】世界最大級のブラックカラント生産国「リトアニア」
近年、日本でも人気を集めているバルト三国。中でもリトアニアは、たくさんの教会が建ち並ぶ美しい国として、世界中から多くの観光客を集めています。首都は南東の街ビリニュス。中世の面影が色濃く残る、誰でも一度は訪れてみたくなるような街です。14世紀、リトアニアはヨーロッパで最大の版図を誇りました。その領土は黒海にまでおよんでいました。
リトアニアは、古くよりハーブや農産物の栽培が盛んで、現在は世界最大級のブラックカラントの産地です。首都ビリニュスから約200km、カウナスという街の郊外でブラックカラントの多くは栽培されています。カウナスは、多くのユダヤ人を救ったことで知られる杉原千畝が赴任していた街です。
アドルファスさんは、30ヘクタール以上のブラックカラント栽培地を持つ約30の農家からなる協同組合の代表です。
リトアニアの大学でブラックカラントの研究を続けているアンドリウス博士は、ブラックカラントの研究成果をこんなふうに語っています。
完全無農薬と農薬を加えたものとの比較
現在リトアニアでは、ブラックカラントの栽培に関して、様々な試みを行っています。たとえば、完全無農薬のブラックカラントの栽培です。完全無農薬というのは、いわゆる成長剤なども一切加えない栽培方法です。
これを目の当たりにすると、無農薬栽培がいかに非効率であるかがわかります。しかし、世界的に無農薬栽培ブラックカラントの需要が著しく伸びており、今後は無農薬中心の栽培に移行していくと、リトアニアのブラックカラント栽培者は話していました。