ベネシードは、経済活動を通じた持続可能な社会貢献「未来貢献®」を掲げ、アクティブディーラーシップ(ADS)に則り、ストックビジネスを提供している会社です。このディーラーシップというのは造語であり、フレンドシップやスポーツマンシップという言葉が友情やスポーツマン精神を広めるために使われるのと同様に、ディーラー精神を広めていくために創られた言葉です。そこに、アクティブ(活動的な)を付け加えることで、ベネシードの代理店(ディーラー)が仕事を通じて、ベネシードの想いや精神をも広めていくという意味を込めました。すなわち、アクティブディーラーシップとは、ベネシードのディーラー三訓を遵守し、相互扶助の精神をもって、健全なビジネスを行う姿の総称であるとご理解ください。
ディーラー三訓(行動指針、心得)
- ベネシードディーラーとして、礼儀礼節を重んじ、誠実に活動します
信頼関係の構築こそが、ビジネスの基本であると心得るべし - ベネシードディーラーとして、利他の心を持って、共生を目指し活動します
利己の心だけでなく利他の心を持つことが、永続的な発展に繋がると心得るべし - ベネシードディーラーとして、未来貢献に務め、誇り高く活動します
事業者としての存在意義は、未来貢献にあると心得るべし
さて、この社会の中のビジネスは2つに分けられると考えます。それは、フロービジネスとストックビジネスと呼ばれるものではないでしょうか。 これら2つの大きな違いは「継続的な収益を得られる」かどうかです。コンビニエンスストアやスーパーマーケット、飲食店など、売り切り型で一過性の収益を得られるビジネスがフロービジネスであり、一方、継続的に収益を得られるビジネスのことをストックビジネスと言います。例えば、アパートやマンションの賃貸、コーヒーメーカーやカミソリの販売、フィットネスクラブなどの会員制度、その他、今でいうサブスクリプションと呼ばれる定期購入が挙げられます。フロービジネスとストックビジネス、それぞれに良さがあり、当然ながらデメリットも存在します。
しかし、私は、未来貢献という持続可能な社会貢献を行うためには、大前提としてストックビジネスという継続的な収益を得られる経済活動が根底に必要であり、なおかつ、誰もが取り組めて続けられ、少ない資金でビジネスを始められなければならないと考えました。そうでなければ、ストックビジネスと言いながら、一過性のものになってしまうからです。
なぜ、ベネシードを創り、未来貢献を掲げ、現在8種類ものストックビジネスを提供するに至ったのか。それは私自身の経験にあります。 私は23歳のとき、当時50歳の父が倒れ、以降22年間に及ぶ介護生活が始まりました。その間、父だけでなく祖父の介護も重なり、2人の介護と会社経営の両立を続ける日々が長く続きました。 そうした生活の中で最も恐れたのは、自分自身が倒れてしまうことでした。もし自分が倒れたら、父や祖父だけでなく、家庭が崩壊し、会社経営もままならず、社員やその家族も路頭に迷わせるという最悪の事態を招いてしまいます。
私は、この資本主義社会の中で収益を得る方法は、自分自身の時間と労力を用いて収益を得る「自力」、経営者が従業員を雇用したり、協力会社と協業するような自分以外の人の時間と労力を用いて収益を得る「他力」、そして、金が金を生むという少し極端な話になりますが、モノを用いて収益を得る「物力」の3つしか無いという考えに至りました。ただ、3つ目の「物力」も、「他力」として考えれば、「自力」と「他力」の2つしかないと言うことができます。
そして、長年の介護経験から、「自力」を最小限とすることで自分自身の健康を守ることを第一とし、「他力」を最大限にして、リスク分散と効率化を図り、収益を得ていくことを考え、それを実行し、介護と経営の両立を行うことができたのです。 しかし、そんな中、阪神淡路大震災が起こりました。積み上げてきたものが一瞬にして崩れ落ちる様を目の当たりにしました。尊い命が失われ、被災した方々は家も仕事も奪われました。友人や知人もその例外ではなく、会社をたたむ経営者仲間も少なくありませんでした。私は家が全壊し、会社の事業も大きな影響を受けましたが、幸いにも家族全員無事で、複数の会社を経営し「自力」だけでなく「他力」を得ていたことから、震災発生から早期に事業の立て直しを図ることができました。そして、自分の家族だけでなく、社員とその家族も守ることができたのです。
そのような経験から、前述した「他力」があらゆる人にとって必要であると思うに至り、いつ何が起こるかわからない、これからの社会において、誰もが他力による継続的な収益を得られるビジネス、ストックビジネスこそが社会に求められるだろう、と確信したのです。 それから約30年、社会は誰もが予期しなかった大規模な震災や災害、世界を巻き込む感染症の拡大、各地での紛争や戦争が起こり、経済社会においても想像を超える速さで変化しています。目まぐるしく変化する社会の中で、人々の働き方への意識も変わりつつあります。
現在、ベネシードは8種類のストックビジネスを展開しています。ストックビジネスは、一般的に、継続的な収益を得られることが最大の特徴であり、メリットであると言われます。その反面、大きな初期投資が必要になることや継続的な収益であっても低収益になりがち、というデメリットが挙げられ、資金力や立場を持った一握りの人だけが行えるビジネスでもあります。 ベネシードのストックビジネスは、出来る限り、初期投資などのハードルを下げ、かつ得られる継続的な収益を高く設定し、「自力」から始まりますが、最終的には手離れでき、「他力」を生み出せるように各ビジネスを提供しています。
ここまで、ディーラー各社が他力を得ることにこだわり、ストックビジネスを提供する理由はひとつしかありません。 それは、単なる利益追求が目的ではなく、「未来貢献」という、人、地域、社会、そして未来に繋がる、経済活動を通じた持続的な社会貢献を行うことが目的だからです。 少しでもディーラー各社に収益を増やし、時間を増やし、そして志をともにする仲間を増やしていただき、現代社会における医療・健康・福祉・教育・環境・食など様々な問題を少しでも解決できるよう、未来貢献をベネシードとともに推し進めていただきたいからです。
おかげさまでベネシードは設立10周年を迎えました。 冒頭に申し上げました「アクティブディーラーシップ」、それは、事業者の本来あるべき姿であると私は考えます。「アクティブディーラーシップ」に則り、ベネシードが提供するビジネスを活用いただくことで、より多くの方々が志を持ち、それぞれの事業や起業、それぞれの目的や目標を達成し、素晴らしい未来を実現してくれることを願っています。 そして、その姿の集合体が人々の平和に、国の平和に、世界の平和に繋がると信じています。
株式会社ベネシード
代表取締役 片山 源治郎
代表プロフィール
株式会社ベネシードを2013年10月に設立、翌年4月開業。ベネシードをはじめ、医療・健康、地方再生、システム開発、エンターテインメント、金融など多岐にわたる事業領域にて、国内外に数十社の企業を設立し「人が支え合う社会」の実現を目指して様々な事業を展開。また、数万社の企業を創出した実績をもとに、2019年より東京富士大学経営学部 客員教授として、学問と実業の融合を探求し、未来を背負う学生の育成にも力を入れている。国際的な広告コンペティション「Summit Creative Award 2023」(CM部門)Silver Award受賞。2021年、紺綬褒章受章。
●その他設立企業
株式会社ジャスビコ/株式会社日本食品薬化/株式会社デジタル・スタンダード 等数十社
●主な現兼職
一般社団法人社会実学研究所 理事長/株式会社国際危機管理機構特別顧問/東京富士大学経営学部 客員教授/国際ブラックカラント協会(IBA) 生涯名誉会員
●著書
『「今、ここ」を生きる』(方丈社)